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カッコいい志望動機は説得力がない
「307億ドル」
あなたは何の金額かわかりますか。世界第3位の富豪で、世界一の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェット氏による「寄附金額」です。
お金持ちはよく寄付をします。心から社会に貢献しようと思っているからです。志望動機を添削していると「カッコいい言葉」をよく見かけます。
「仕事を通じて社会貢献をしたい」
志望動機で社会貢献について書く人は「社会貢献=いいことをする」のように考えている場合が多いです。そもそも仕事自体が社会貢献になります。社会に役立たない仕事は存在しません。
会社から給料を頂く限り、社会だけではなく、会社に貢献する必要があります。志望動機を書く際は社会だけではなく、企業に貢献することも書きましょう。
あなたはどのように貢献しますか?
将来をイメージしやすくなる方法とは
「3年後、どのような仕事をしていたいですか」
「10年後どのような人になりたいですか」
エントリーシートでは将来に関する質問があります。しかし、あまりにも先のことでなかなか思いつかないかもしれません。
少しでも考えやすくするために「同じ年齢の人」をイメージしましょう。 志望企業にいる同じ年齢の人、無理なら有名人でもかまいません。
そして「その人のようになりたいか」「自分は同じようになれるか」など考えれば、将来について考えやすくなります。また、想像するだけではなく、実際に本人に会うのも良いです。
あなたはすぐに将来がイメージできますか?
志望動機はなぜ好きなのかまで書くこと
学生の方の志望動機を掘り下げて聞くために「何で好きなのか」と質問したときのこと。このような回答がありました。
「生まれつきでしょうか」
面接官であれば納得しません。何で好きなのか、何でやりたいのかは「経験してきたから」こそ言えること。例えば、突然、赤ん坊が「広告を作りたいです」と言うことはありません。
今までに素晴らしい広告を見る、イベントに参加するなど、何か広告に関わるような経験をしてきたからこそ、やりたいと思うはず。
志望動機でやりたいことを語るのは素晴らしいのですが、どうしてやりたいのかを説明できなければ、相手には響きません。「ただ好きだから」ではなく、「なぜ好きなのか」まで考えて、志望動機を書く必要があります。
あなたはなぜ好きなのですか?
恥ずかしい志望動機
企画するうえで一番恥ずかしいのが「すでにある企画を提案すること」。
自分でリサーチ不足であることをアピールしているようなもの。エントリーシートでは「新サービスの企画」「具体的に仕事でやりたいこと」など書くことがあります。その際に「企業研究不足」をアピールしないように、すでにある企画を提案しないように気をつけましょう。
志望動機を考える上で大切なことの1つに「志望企業にしかない強みを考えること」が挙げられます。志望企業の強みが言えれば、その会社を志望する理由を伝えられます。
そのために競合他社についても調べ、他社にはないかどうか検証します。例えば、志望企業にしかないもの(強み)として「社員」が挙げられます。よく「社員の方が魅力だから志望しました」という志望動機を見かけますが良くありません。なぜなら、その企業を受験する人であれば誰でも書けてしまうからです。また、どの企業においても素晴らしい社員がいます。
志望動機は「どうして他社ではなくて、その企業なのか」を語ること。あなたは志望企業にしかない強みを言えますか?
簡単に内定先を見極める方法とは
内定を複数いただいた学生から「A社とB社、どちらがよいでしょうか?」 のように質問されることがあります。私はたいてい「自分で決めましょう」と答えます。人に言われて決めるものではなく、自分で決めることだからです。
たとえ、私の知人がA社で活躍していても、その人が活躍できるかは別問題。それぞれの企業に良さがあり、的確な判断ができるのはその人自身です。実際に自分で見たこと、聞いたことをもとに内定先を判断するしかありません。
どちらを選んでも本人にとっては正解。あとは入社後に努力すればよいだけ。実際に相談を受けているとすでに「答え」が出ていることがあります。
例えば、質問を繰り返していると、A社ばかり熱く語り、B社についてはそれほど語らないことがあります。この場合、間違いなくA社がよいでしょう。自分で把握するには企業のメリット、 デメリットを挙げるのが一番です。
内定先のメリット、デメリットを挙げることで「自分の答え」が見えてきます。例えば、「残業時間が少ない」 「給料が低い」でも何でもかまいません。 それぞれの企業のメリットの数を比較したり、 以下の通りポイントで考えるのもよいです。
「メリットーデメリット=自分の志望指数」
A社のメリットの数が「5」、デメリットの数が「1」 。 B社のメリットの数が「4」、デメリットの数が「2」と仮定します。 A社のポイントは4、B社のポイントは2になり、A社のほうが自分に向いているかもしれません。
また、メリットを思い浮かびやすい企業のほうが自分に合っているかもしれません。たいてい最後に判断するときには直観になりますが、このように「基準」を設けると考えやすくなります。
あなたはどんな基準を設けていますか?
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